JR西日本の新幹線車両の世代交代については前投稿しましたが、今回は在来線特急車両の置き換えについて公式発表をもとに見ていきます。
確定している点・281系、283系、381系、681系置き換え
・北陸新幹線開通によるサンダーバードとしらさぎの運行区間縮小
381系に関しては2023年までに置き換えられる予定です。どのような車両が投入されるかは分かりませんが、新型車両での置き換えとなります。281系、283系、681系は計174両在籍していますが、うち110両が2027年までに新製車両で置き換わります。こちらは新たに開発する車両かどうかは決まっていません。
北陸新幹線で余剰になる681系と683系 2023年春には北陸新幹線が敦賀まで延伸開通して既存の特急は運行区間が短縮となる予定です。大阪発サンダーバードと名古屋発しらさぎは運行区間がおおよそ半減します。現在681系と683系は計276両在籍しています。北陸新幹線開通で北陸口の特急車両の所有両数はほぼ半減させることができ、余剰が130両近く発生します。
この分まで合わせて計算すると281系、283系、681系を全て置き換えることができます。それでも余剰が60両ほど発生するので阪和線系統や北近畿系統の増発などの見込みがあります。北陸新幹線延伸時には奈良線も複線化され、おおさか東線も利用客が伸びる見込みなので奈良から北近畿に向かう特急や奈良から関西空港に向かう特急など、
奈良県を走らせる特急の定期化なども考えられます。
車両置き換えはどのように進むのか? 281系63両は271系で置き換える可能性が高いようです。283系18両と681系93両の置き換えが気になる点です。271系の分を除くと残り47両新造することになります。
北陸新幹線延伸で、130両余剰が発生しますが681系は93両なので、北陸新幹線延伸時に引退させることが可能で、それでもなお683系が余ります。そのため683系は北陸新幹線金沢開業時同様で、289系化の上、283系18両を置き換えるか関西地区の特急増春に回ることになりそうです。283系18両の置き換え分に関しては287系追加投入か、新たに改造した289系の転用か、それとも新形式の投入の3つが考えられます。
また683系の後継車両を北陸向けに製造して、683系の初期車も同時に北陸方面の特急から撤退させる可能性もありそうです。その場合も683系は289系化の上、283系の置き換えと関西地区の特急増発に回ることになるかもしれません。
目が離せない西日本の特急事情 JR西日本は電車特急を数多く保有しています。そのため車両の動向の予想が求めにくいです。先述した通り北陸新幹線延伸開通時に余剰車両が大量に出て、その余剰分を果たしてどのように使うかも注目する点ではあります。
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