三重県を通る国道の3日目・最終日です。今日は三重県の有名な酷道を紹介します。
三重県の交通で、鉄道に関しては近鉄王国として有名ですが、道路に関してはかつては酷道マニアの聖地であって、酷道がたくさんありました。そのため酷道マニアが全国各地から三重県の道を走りに来ていたようです。三重の場合、道も狭く近鉄利用が多い時代から車利用が増え渋滞が多い時代に変わり、2010年頃からは道が広く車利用が多いのに渋滞が少ない時代に変わりつつあります。
三重県酷道は二つの型がある 国道で狭い道と言えば峠道のイメージが多いと思いますが、もう一つが都市型酷道と呼ばれるものです。まずは都市型酷道を紹介します。都市型と言っても街の中心部を走る隘路ではなく住宅地をすり抜ける道が多いのが特徴です。すでに5年くらい前には都市型酷道はバイパス完成でルート変更され解消されました。
国道365号 こちらもかつて四日市市と東員町の境付近からいなべの306号の交点付近までは迷宮国道として有名でした。住宅地の間をすり抜けるルートで、途中に止まれの標識があり町道に譲る光景もありました。しかしその後該当箇所はバイパスができ、さらにはバイパスの上には東海環状自動車道もできました。旧道降格後旧365号を走ろうとしても案内もないので道に迷ってしまいました。
バイパス完成でこの区間で重複していた県道3号や9号もルート変更しています。
国道306号 こちらは国道477号との交点付近が都市型酷道として有名でした。先述の365号と合わせて三重県北西部を代表する都市型酷道です。最も477号との交点より南側は都市型酷道区間からいきなり山地に入り獣道になります。この区間も最近はバイパスができました。
険しい山地を越える国道たち 続いてが峠道のところです。三重県北側は鈴鹿山脈、紀勢地方は紀伊山地の高い山があり交通の難所でした。そして難所に数々の酷道があり、今は整備されて快走路になったものとまだ未整備の酷道もあります、どれも有名な道です。
国道260号 志摩のリアス式海岸沿いを走る国道です。但し鵜方から一気に南下してそのまま御座にむかい御座から浜島までフェリーです。なお鵜方から浜島までは県道17号で短絡しています。その後は海岸を進み輝北町の紀伊長島まで向かいます。この間の道にはトンネルの入り口がカギ穴みたいな棚橋トンネルと、片側交互通行の道路が有名でした。現在ではほぼ全区間で片道1車線のバイパスができましたので酷道区間は廃止になっています。片側交互通行の道は町道として残っています。
国道421号 石榑峠の有名な道です。かつてはコンクリ―トのゲートが有名でした。このゲートで大型車の通行を阻んでいました。今はトンネルができています。なお三重県滋賀県の峠を超える道は他に306号と477号がありますがどちらも冬は通行止めになりますが、新しいトンネルは年中走れます。
国道422号 京都から紀北町まで結ぶ国道ですが、2つの分断区間がある道です。但しバイパス整備された区間も多いのも事実で今は分断区間とその前後の隘路と快走路の二極化していると言えます。紀伊山地の三重側を425号は越えられるのに対して422号は分断されているのであるいみこちらの方が酷い道かもしれません。
国道425号 日本三大酷道のうちの1つに入るのが国道425号です。尾鷲から十津川などを通り御坊まで抜ける道で、国道311号より北側を走る道ですが、落ちたら死ぬと言われる区間もあります。但し和歌山から奈良にかけてはだいぶ整備されてきました。一方奈良県内と奈良から三重まではまだまだ隘路です。425号を紀伊山地を東西に結ぶキングオブ酷道とよぶとすれば和歌山県と奈良県を通る国道371号は紀伊山地を南北に結ぶキングオブ酷道となります。こちらは数年前まで二つの分断区間がありましたが今は一つ解消されました。
三重県では道路整備が進み酷道はもちろん、険道でも快走路に生まれ変わろうとしています。しかしながら422号、425号の整備予定は当分ないのでしばらく酷道として残りそうです。3回分の記事で三重県を通る国道は全て紹介できました。分かりにくいところがあったらコメントしていただくかgoogleマップでご確認ください。
スポンサーサイト
コメント