本日宗谷本線では幌延稚内で平日1日1往復旅客列車に佐川急便の宅配物を載せるサービスを始めました。JRは旅客と貨物が別会社となったのでなかなか旅客と貨物を1つの列車に乗せることはありませんでしたが、今回法改正などを経て実現しました。
佐川急便と言えばJR貨物ともに専用列車スーパーレールカーゴで夜に1往復東京大阪間で宅配物を輸送しています。鉄道貨物利用を早めに開始した会社です。
今後このような取り組みは広まるだろうか? JR以外では旅客貨物混合列車の運転がすでに始まっていて、京丹後鉄道が野菜、明知鉄道が宅配物を旅客列車で運んでいます。これからも地方鉄道中心に始まるかもしれません。特に宅配業者の人手不足が深刻なので、鉄道に長距離の輸送をゆだねるのは宅配業者にもメリットがあり、環境にも優しいと言えます。
ローカル線延命につながるか 宗谷本線の名寄~幌延~稚内間は利用客が少なく、JR北海道が発表した「当社単独では維持することが困難な線区」に含まれています。そのため廃線の危機があります。しかし実現すると、道北地方は鉄道が完全になくなってしまいます。そこで旅客貨物混合列車を走らせることにより増収すると、廃線候補の中で後のほうに回わされると思われます。また宗谷本線で成功すればJR北海道と佐川は今後対象路線を拡大していくでしょう。佐川は他のJRとも提携することも考えられます。旅客貨物混合列車の取り組みは始まったばかりですが、有効活用すれば今後の地方交通に良い恩恵を与えると思います。
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