N700系登場からちょうど13年となる2020年7月1日、東海道新幹線では13年ぶりの新型車両N700Sが運転開始しました。初日はのぞみ1号にJ1編成、のぞみ3号にJ3編成が入り、2編成とも東京~博多間を2往復しました。N700Sで運転される列車は前日決まるそうなので時刻表ではN700Sで運転の列車がどれかわかりません。しかしJR東海の公式Twitterアカウントである「東海道新幹線(東京~新大阪)運行情報【JR東海公式】(@JRC_Shinkan_jp)」にて前日にどの列車がN700Sで運転されるか発表されます。
主な特徴
乗客にとってなによりうれしいのは全席コンセント付きであることです。N700系の普通席は最前列と最後列、窓際のみコンセント設置だったので指定席は窓際が先に売れる形でした。しかし今回のN700Sは全席コンセント付きなので少し窓側のみ売れる状況が緩和されると思います。またリクライニング機構が変わり、背もたれを倒すと座面も沈む形となりました。この他案内表示も変更になります。
もうひとつ、非常時に最寄り駅まで自走できるようになりました。これまで停電時は何時間も乗客が閉じこもり、トイレも使用制限が掛かっていましたがN700Sは安全が確認されたら最寄り駅まで自走できます。但しそもそも停電などの非常時がないことを祈りたいです。
高性能かつ低コストな車両
N700系は高性能な車両で世界から評価されました。しかし台湾では製造費やメンテナンスの費用の問題でN700の導入は見送り、低コストな700Tの製造が続きました。そこで東海は高性能かつ低コストな車両を製造して海外に輸出する狙いがあるようです。本当はオリンピックに合わせ海外の首脳陣にアピールしたかったですがコロナでオリンピックどころか海外への移動が困難となりました。この先どうアピールしていくことになるでしょうか。
N700系初期車は廃車になるのか?
新しい車両が入れば、古い車両が引退することになります。東海道新幹線で最古参はN700系2000番台のX編成で2007年に製造されました。この車両が廃車候補ですがX1~X11は最近全体検査を受けたのでもう少し走ると言われています。一方X12編成は7月2日に廃車回送されました。今後引退する車両がどの車両なのか気になります。今年の夏よりのぞみ12本ダイヤが本格化し車両が多く必要になるので、N700Sが製造された数と同じ数だけN700系が廃車になるとは限りません。ちなみに前回ののぞみ10本ダイヤを作る際は、車両の所属数は変わらないもののN700系の検査周期を短くして車両の稼働率を高めました。また浜松工場のリニューアルで車両の検査に要する時間も短くなりました。またN700系製造の際は80本製造して300系61本と700系9本を置き換えました。10本分は増発に使われたことになります。N700Aは51本の製造して700系51本を置き換えました。
動画も作りましたのでよければご覧ください。今後の活躍に期待しています。
私事ですがこの記事が通算200記事目となります。5月から記事も減ってはいますがそれでも多くの方に見て頂き感謝しております。これからもよろしくお願いします。
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