18日、JR東海は令和2年3月春のN700A統一に伴うのぞみの増発と所要時間短縮を発表しました。
東海道・山陽新幹線の今後は?ダイヤ改正前に東海道新幹線についての予測をブログで出しましたが、20年3月に大幅ダイヤ改正を行うこととなりました。
大きな改良点は2点です。
のぞみは最大毎時12本運転
のぞみの東京~新大阪の所要時間は全て2時間30分を切る
のぞみの利便性がまた上がるようです。
21世紀の東海道新幹線の主なダイヤ改正03年 のぞみ大増発 毎時7本 全列車最高時速270キロ化を達成.
08年 のぞみ全列車が品川新横浜停車 新横浜始発便設定 繁忙期ののぞみが毎時9本に。
14年 新大阪発着のひかりがN700で統一 繁忙期ののぞみが毎時10本に。
大幅なダイヤ改正は12年ぶり 東海道新幹線の現行ダイヤのベースは08年に設定されました。現在のひかりの停車パターンもこの時設定されました。当時はN700固定の定期列車は博多行き毎時1本で700系定期博多行きも存在して、臨時のぞみ、ひかり、こだまは300系も存在しました。のぞみは前述のN700固定の列車のみが2時間33分で運転他は2時間36分以上かかりました。その後、N700の増加で所要時間が短縮されて品川駅以降では下りが繰り上げ、上りは繰り下げが行われましたが、東京の各列車の発車時間と到着時間は変わりませんでした。ところが今回は毎時12本に増発するので東京での出発時間と到着時間も変わることになります。
こだまは速くなる? N700Aは加速力が優れています。のぞみが毎時10本走れるようになったのも名古屋新大阪間各駅停車の新大阪発着ひかりをN700に統一したおかげです。各駅停車の列車の加速度が上がると速達便も速くなりなおかつ本数まで増やせました。さらに各駅停車のひかりも速くなりました。以前こだまをN700A専用ダイヤにすれば所要時間が大幅に短縮されると書きました。
ところがのぞみの本数が増えると話が違ってきます。東京名古屋間で今まで12,13本(1時間当たりののぞみの本数とほぼ一致)のぞみの退避をしていたことから、増発分の2本多くののぞみの待避することになるので所要時間が短縮されるかは疑問です。もちろんのぞみとこだまの駅間での所要時間差は縮まるので、待避する列車の本数が減る可能性があり、ここはダイヤ次第となってきます。
山陽新幹線は? 山陽新幹線の臨時のぞみは700系が使用されるので時速285キロ運転します。そのため今までは所要時間にばらつきがあり運転間隔が偏っていることもありました。これがN700Aに統一されると全列車が時速300キロ運転となります。
現在日中の山陽新幹線ののぞみは以下の陣容となります
博多発着定期のぞみ毎時2本 時速300キロ運転 N700A固定
広島(一部博多)発着定期のぞみ毎時1本 時速300キロ運転 N700A固定
博多発着 臨時のぞみ(一部時間帯広島始発定期) 時速285キロ運転 N700A固定
博多発着 臨時のぞみ 時速285キロ運転
最大毎時5本でこれにみずほ、さくらが毎時2本加わります。
実際は停車駅にばらつきがありますが、新大阪博多間は時速300キロ運転できる速達列車が毎時6本走ることになりますので、ほぼ10分間隔に統一できます。
臨時列車ではひかりレールスターが時速285キロ運転です。車両に関しては内装と台車のリニューアルが全編成で行われるので当分安泰で、運用に余裕があるのでまだレールスターが時々出てくる可能性があります。レールスターのダイヤをどう設定するかも山陽新幹線速達列車のダイヤ設定のキーとなります。
まとめ 東海道新幹線は令和2年3月に大きな節目を迎え、
念願の車種統一が行われます。しかし1形式による運転はわずか3か月半のみ。令和2年7月にはN700Sが運転開始します。18日のJR東海の発表では同時にN700S試作車による時速360キロ運転の試験開始も触れられていました。さらに進化を続けると思われます。山陽新幹線も大幅なダイヤ向上を期待しております。
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