国営新幹線は不可能か - 鉄路の星 公式ブログ
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国営新幹線は不可能か

 これまでこのブログでは整備新幹線に関して疑問を持っていることを書いてきました。筆者の整備新幹線に対する最大の疑問は採算性です。そして三セク化問題です。確かにこれまでの新幹線は大幅な利用客増加をもたらし、採算性が取れていたのだと思います。しかし近年新幹線が新たに開通する際は、前後の時期に、並行在来線や垂直在来線でもない、別線区の減便などが行われるようになりました。これはたまたま減便のタイミングが新幹線開通に重なったという見方もありますが、新幹線開通による費用増加分を他線区の減便で費用削減しているという見方もあるようです。もし後者であるならば新幹線は採算を取れていないということになります。また、新幹線は原則、需要のある所から順に建設され開通しています。今は採算が取れるような線区のみ開通させているとしても、今後はどんどんと採算面で厳しいところに開通させていく可能性があります。ただ採算が取れないからと言って需要のない区間は、在来線のままでいいか?災害に強い鉄道が必要ではないのか?という疑問が出てきます。

高速道路を見習って
 高速道路も、1960年代から需要のある区間からどんどん建設されていき、今では全国的に張り巡らされています。いまでは、崖が海まで迫っているようなところでも高速道路が通っている区間があります。しかしこの高速道路は都市部と地方では運営方針を変えていて、具体的には地方では高速道路を無料にして開通している区間があります。無料区間では建設費用負担者が国と地方自治体で、高速道路管理会社(NEXCO)が費用負担していません。そのため無料で通行できます。

新幹線も国営新幹線はどうだろうか
 一方で新幹線に関しても同じく開通後黒字化が見込めないところでは国が運営するのはどうでしょうか?そしたら新幹線建設のための他線区での経費削減は不要になります。もちろんこの方式で新幹線を建設する区間は社会的便益があっても民間企業が採算を取れない線区に限定します。

ポイントは在来線と同じルートで走ること
 並行在来線問題は現行の在来線と新幹線の通るルートがことなることにより問題となりました。しかし、この国営新幹線では極力同じルートを通ることを前提にします。しかし、山陰地方や紀伊半島南部、東九州などは海岸まで崖が迫っているようなところも多く、ルートも自ずと一つに絞られ、在来線と同じルートを通る傾向が強いと考えられます。国鉄民営後に各地で在来線の高速化は自然が険しく、なかなか在来線の高速化がしにくかった線区があります。このような線区には国営新幹線を建設できないかなと思っています。





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