利用の急激な減少には弱い鉄道 - 鉄路の星 公式ブログ
FC2ブログ

利用の急激な減少には弱い鉄道

 現在鉄道会社は新型肺炎感染対策に伴う利用客減少で経営が苦しくなっています。これは他のバスや航空機にも言えることですが、特に鉄道会社は鉄道の事業規模を大幅に縮小する予定を示したり値上げを検討したりしている場合も多く深刻な状況が伺えます。個人的には「鉄道は利用が減った時の費用の削減が難しい」のが理由だと考えています。この仮説について今回は掘り下げていきます。

 まず最初に言えることは売り上げに関しては基本的に利用客数にほぼ比例すると行っていいでしょう。利用客が多ければ多いほど増えていきます。しかし費用に関してはそうとも言えません。各交通機関毎にみていきましょう。
飛行機の費用
 飛行機の場合は燃料代、人件費、そして空港使用料、そして機材の維持費などがあげられます。これらのうち人件費以外は本数削減で費用を抑えられます。そして抑えにくい人件費も一時帰休や採用見送りで調整が行われています。
バスの費用
 バスも燃料代、人件費、車両の維持費、高速バスなら高速通行料金などがあげられ、飛行機と似た項目が並びます。これらのうち人件費以外は本数削減で費用を抑えられます。そして人件費も同じく一時帰休などである程度抑えられそうです。
鉄道の費用
 鉄道は電気代または燃料代、人件費、車両の維持費、そして駅や線路などの地上設備の維持費があげられます。これらのうち電気代、燃料代、車両維持費、人件費は本数削減などで費用を抑えられたとしても地上設備の維持費が抑えることが難しいのが難点です。

元から言われている鉄道経営のデメリットと言われる設備維持費
 仮に利用が減っても、本数を減らしてもお金を変えて線路や駅の保守・点検作業は続けないといけません。もちろん本数によって消耗の具合は変わっていきますがそれでも検査は必要です。そしてこの保守・点検は人手もかかり、近年は人件費高騰などで費用が大きくなっています。そしてここでの人件費は本数を減らしても、抑えられない人件費だと言えます。この問題は災害発生時にも同じことが言えます。このことは2年前の記事でまとめていますが災害時に鉄道会社は線路や駅の復旧費用を多く払いますが、航空会社やバス会社は被災車両や被害を受けた車庫などの復旧、代替車購入などの支払いはあっても高速道路や空港の復旧費用は負担することはありません。

 鉄道会社が線路や乗り降りのための駅を自分たちで保有・管理することは、他の交通の干渉がないということでは利点がありました。実際にバスは渋滞でダイヤに変動があり、飛行機も滑走路などの混雑具合で離陸待ち、着陸待ちがありますが鉄道では本数の増減などで遅れることは珍しいです。しかし現代においては維持費高騰と災害の増加で線路や乗り降りするための駅を鉄道会社で維持するデメリットの方が大きいイメージがあります。鉄道を維持するにはここらの制度の在り方について問われる時がくるでしょう。

※このグラフはあくまでもイメージ図です。したがって実際の値ではありません。 
交通機関イメージ
 鉄道の場合、利用が少ないければ少ないほど(このグラフの左側)売上に対して費用が多くなっていくイメージです。


スポンサーサイト



コメント

コメント(0)
コメント投稿
非公開コメント