2021年の5月に近鉄は経営見直し計画を発表しました。この中でFGTは見送るものの夢洲直通特急については継続すると発表がありました。一方でこれまでの報道ではなかった新たな観光特急の構想があることが明かされました。このほか自動運転なども図る予定です。
なお計画発表の直前には7月にダイヤ変更を行うとの発表もありましたが、こちらについては次の記事でまとめます。
FGTは断念 京都から吉野まで乗り換えなしで往復できるようにするために、近鉄ではFGT開発を検討していました。実際現在でも橿原神宮前駅では京都発着便と吉野線特急の乗り継ぎを考慮しているので京都から吉野までの直通需要が多いことが伺えます。しかしながら観光需要回復が見込めない中で見送りが決定しました。
代わりに観光特急
観光特急の開発は決まりましたが、公式資料では具体的な走行路線や投入両数は発表されていません。また続報も出てくることでしょう。ただ個人的な推測としては、もともとFGTで置き換えようとしていた車両を置き換えるための特急車両を計画していたのではないかと思います。
現有特急車両でも古いのがサニーカー、ビスタEX、南大阪線の16000系、16010系 近鉄としては2020年ごろを目処に1987年以前製造の特急車両の置き換えを予告していました。現役車両で該当するのはサニーカーとビスタEXの4両25本60編成と南大阪線の特急車両10両です。車両更新は遅れていますが、これらの車両は更新で色の塗り替えと喫煙ルームの設置は行われたもののコンセントなどは付けてない点も、置き換えが近いと考えられる理由です。
FGT車両は京都線特急と吉野線特急を置き換えられるので標準軌用も狭軌用も置き換えられます。しかしFGTの計画が中止になったのでFGTより製造費がかからない車両の製造に切り替えたのではないかと考えています。ただし旧型車両は計70両で、標準軌用と狭軌用が必要ですので全てが置き換わるかは疑問です。
アーバンライナーの更新は コンセントがないことが一部の方から指摘されているアーバンライナー(plusとnext両方)ですが、コンセントの設置見込みはありません。近鉄はアーバンライナーに関しても更新を検討しているとかつて言っていましたがこれも新型肺炎の影響で見送りになったかもしれません。
通勤車両の投入が見送りになっている近鉄ですが、現在はそれよりも特急の世代交代と更新が急務なのかもしれません。来週は近鉄の7月ダイヤ変更などについて書いていきます。
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