減便の話や三セク化の話を取り上げていると、暗いブログになるのでお盆は明るい話題を提供したいと思います。東海地方のローカル線の話を2日連続で投稿しますが、本日は災害から復旧した東海地方のローカル線の話をしていきたいと思います。
住民に復旧を感謝された高山本線 平成16年の台風で被災した高山本線、被災規模も大きく、高山から先の一部区間は長期運休となり、ひだは、高山富山間の運転がなくなりました。しかしながらJR東海は2007年には全線復旧を成し遂げました。住民は早期復旧ありがとうのメッセージを掲げました。
その後も大雨の被害を受けたことがありますがその都度復旧をしています。
災害が起きてもその都度早期復旧される飯田線 飯田線は豊橋で東海道線、辰野で中央線の支線に接続するため、両端部分は結構混雑することがありますが、山間部分は利用客が1桁の駅も多数見られ、地形も険しいので大雨などで障害物の線路内流入が起こります。
一方で飯田線秘境駅号、さわやかウォーキング、臨時列車の運転は人気です。また、昼の時間帯でも豊橋か辰野まで通しで乗車することも可能なので鉄道ファンの乗り通しも多いようです。
最近の大雨では飯田線も被災することがありますが、多くの場合1週間以内に復旧します。その度にJR東海のローカル線を守ろうとする姿勢に感動する限りです。
JR東海はさらに災害に強いローカル線を作り、ローカル線を資源として活かす 現在では被災路線のバス転換の話が目立ちますが、JR東海の方針として「飯田線、高山線、紀勢線と新幹線を乗り換える人が多く、観光路線として重要」との認識を示しています。このため
飯田線、高山線に関して、当面は現状のサービスが維持されることは確実です。
またJR東海の現社長の就任会見では「安全に対して妥協できない、可能な限りローカル線を活かしていきたい」と発表しています。安全面では雨量規制の見直しを実行しました。災害時に運転中の列車が被災することを防止するとともに、安全が確保される時はなるべく運転できるように心がけています。
「奇跡の名松線」と住民に感謝された名松線はこれからも残る 特定地方交通線に選ばれながら、並行道路の未整備を理由にJRに引き継がれた岩泉線と名松線、また1日利用客2000人以下の路線はこの2つに加えて三江線がJRに引き継がれました。しかしながら名松線は2009年に被災、岩泉線は2010年に被災。名松線の方はすでに並行する道路が整備されていました。岩泉線の方はJRが廃線跡を活かした道路整備を引き換えに鉄道を廃止しています。三江線も2018年に全廃。これで国鉄時代の1日利用客が2000人を割っている路線の唯一の生き残りになりました。
こちらの路線も2016年の復旧の際は住民から大歓迎されました。そして飯田線同様に昼間も2時間に1本の運転をして、鉄道ファンの来訪も多くなっています。JRも名松線に関して、当面残す方針であるとインタビューで答えているので当面は安泰でしょう。
東海地方は険しい山地も多く、災害被害も受けることがありますが今のところ、その都度復旧されているのが現状です。その都度住民に感謝されるのも感動ですね。
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