2022年のダイヤ改正特集、初めはJR東日本とJR西日本のダイヤ改正についてです。両社の来春の変更内容は事前に報道がなされていて、値上げや減便に関する話でした。実際に新幹線からローカル線まで本数の見直しが行われ、新幹線・特急列車に関しては全席指定化する列車が増えました。今回は東日本は値上げ方向、西日本は減便方向となりました。ダイヤこそほとんど変わりませんが九州も特急料金の見直しなどが行われています。
本州だから、上場JRだから大丈夫はいよいよ崩れた 昨年のダイヤ改正では西日本九州で大きな減便がありました。
以前の記事でも北海道四国同様に東北や中国北陸、九州の各線も苦しくなっていると書きましたが、今回のダイヤ改正をみても東日本西日本の鉄道運営の深刻さが見えてきます。特に西日本は関西圏でも郊外で大きく本数を減らしていますし、東日本は新幹線も値上げしていてこれまで儲かるとされていた部分まで大きく変えることを選びました。そして東、西、九州の3社は「内部補助だけで鉄道を維持できない」と言っています。会社全体の利益と鉄道の維持が可能か否かは別問題のようです。
値上げは妥当か? 値上げと聞くと反発的な意見をよく聞きますが、30年で物価は上がっているのにJRの運賃はあまり変わっていません。このため値上げは問題ないという見方ができます。特に輸送業では石油高騰の影響を受けるので、バスや飛行機でも石油価格高騰の影響を受けだしているかと思われます。自家用車はガソリン代高騰の影響を一番大きく受けるので、値上げ幅が小さい鉄道は有利かもしれません。ただ減便に加えて減便なので利用者、国民の印象は下がることが懸念されます。この点は少々心配です。
JRだけでなく大手私鉄もあいついで見直しを来春に行うと発表しました。根本的に鉄道を見直すべき時が来たのかもしれません。
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