今年の4月1日に国鉄民営化からちょうど35年となります。ちょうど在来線車両の寿命が30年から40年であることを考えると、国鉄末期の車両たちも完全撤退が見えてきます。実際JR東海はこの2022年3月をもって国鉄時代に製造した211系を引退させるほか、国鉄設計JR製造である211系5000番台も2026年に引退させるので、JR東海が運転する列車は全てJR設計の車両に統一されます。今回は他のJRの国鉄型の保有状況を見ていきます。
島三社は80年代に製造された車両が残る 国鉄民営化の時に島三社には経営支援を目的にローカル線向け車両やディーゼル特急が多く配備されています。これらの車両は長く持ち、JR島3社も30年間は国鉄末期、支援目的に配備された車両を置き換えなくて済んだので狙い通りと言えるでしょう。ただし厳しい環境下で走る北海道ではすでに40系の引退が進んでいます。一方で僅かに残る183系は後輩のキハ283系より長く活躍しています。さらに次の引退はキハ281系になるとも言われています。
九州、四国では40系と185系気動車がまだまだ残りそうです。四国の121系は7000系に改造したのでこれも長らく活躍しそうです。
多数の路線を持つ東日本と西日本は各地に国鉄型 多くの路線を持つということはそれだけ多くの車両が必要です。このため東日本や西日本もエリア内全てを新車に置き換えることは難しく、気動車は40系、電車は113系115系を中心にまだまだ残りそうです。
意外と貨物は早くJR型に統一?
近年はDD51やEF66を新製機関車に置き換えましたが、ED76やEF81はEF510-300番台で、DE10もDD200で、EF65、EF67はEF210で置き換える計画があります。さらに中央西線のEF64の後継でEH200を投入する準備も始まりました。現在残る国鉄型機関車の全形式に後継車があるので、JR東海の次に国鉄型が消滅するのが貨物かもしれません。
国鉄設計EF66の派生型、EF66-100番台もすでに廃車は始まりました。EF81のJR製造分はまだ残るかもしれませんがこれも少数なので、EF510に置き換わる可能性もあると思います。
これからも国鉄型と呼ばれる車両の最後の活躍を見ていきたいと思います。
画像についてご指摘いただきましたが、北海道にはキハ32は走っていません。失礼しました。
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