紀勢線の路線改良 第1回 - 鉄路の星 公式ブログ
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紀勢線の路線改良 第1回

 昨年12月より予告していました、紀勢線多気〜熊野市間の改良ができないかというテーマで2月前半に記事を書いていきます。今日は第1回ですので、動機や検討に当たっての条件等を書いていきます。

高速ができても鉄路は必要
 紀勢自動車道は2006年3月に伊勢自動車道の勢和多気JCTから大宮大台ICまで開通したことを皮切りに、2021年に熊野市まで伸びました。和歌山側からも少しずつ延びていて現在は白浜の少し先、江住まで延びています。また三重県では新名神自動車道自動車道の四日市JCT〜亀山西JCTが開通したことで東名阪道亀山IC付近の混雑が解消されました。これで名古屋〜紀勢方面の道路交通事情は大きく改善されました。
 ただし、それでも名古屋から南勢方面では現在でも所要時間では鉄道の方が優位であるのが現状です。名古屋から新宮まで走る高速バスには急行便があり、急行便は名古屋から紀伊長島まではVISON(勢和多気IC)のみ停車の便で、この区間は全て高速が開通済で、特急南紀は途中に桑名、四日市、鈴鹿、津などの県内主要駅に停まり、単線区間で行き違いもあるほか、多気以南では速度制限も行われていますがそれでも高速バスの急行便も、特急南紀より30分以上時間がかかっています。時間の面ではまだまだ鉄路は必要です。

日帰りで移動するためには所要時間短縮は必要
 ただこの南紀を使っても、所要時間は掛かり、名古屋から紀伊長島までは4時間以上かかります。このため名古屋8時発の南紀1号に乗っても、紀伊長島は10時半頃になり、逆に新宮を6時20分に出る南紀に乗っても鈴鹿に9時頃、名古屋に9時40分に着きます。このため尾鷲、熊野、新宮の人が津より北に朝の用事があるときは前泊か夜の自家用車移動となってしまいます。もちろん名古屋や津の人が尾鷲や熊野、新宮に朝の用事がある時も前泊か夜の自家用車が必要です。
 この不便さを軽減するにも、時間短縮が望ましいですが高速道路を開通させても、鉄道よりも時間短縮することはできませんでした。このためまだまだ改良の余地がある紀勢線を整備して所要時間短縮を図れないか?というのが今回の記事の内容です。

検討の条件
 今回の検討では、国土地理院地図を参照し、地形と航空写真を見て仮のバイパス線を引きました。この際、建物が多いところに線路が引かれることがないように考慮しました。ただしどうしても一部の建物と、仮のバイパス線がかぶっている所があります。現在のJRは利用客数に関わらず廃駅を一切行っていません。このため、1つ目の仮案は駅の移設廃止は一切行わない前提でバイパス線を引きました。一方で駅の移設を一部行った仮案も1つ作成しました。

 また今回の調査目的を考えると所要時間の短縮がどれくらい可能かを求めるべきですが、そこまで計算するための情報が揃わないため計算は差し控えたいと思います。


 予定では駅の移設がない仮案については2回に分けて投稿、駅の移設がある仮案は1回で投稿しますのでぜひご覧ください。次回は2月6日の予定です。


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