7月は国土交通省で2つの鉄道に関する検討会に関しての取りまとめが行われました。一つは地域路線について、もう一つは貨物鉄道についてです。両方とも7月最終週に会議が行われ、概要と本文がすぐに公式ホームページに掲載されました。ただし貨物物流についての検討会は中間取りまとめになっているので、まだ検討会は続くようです。
地域路線について この検討会はまずJR東日本とJR西日本が資料を提示して説明、ついで自治体等が資料を提示して説明という流れを取りました。そして今回方向性を出したのですが、
・幹線部分はJRで維持
・著しく経営が苦しい区間は輸送密度だけでなく総合的にどの交通手段が適しているか判断
・自治体も協議会などを設置
と言った方向となり、国もこれまで以上に支援する方向となりました。ちなみにJRは路線の検討に入る目安として輸送密度2000人を上げていましたが、国は1000人を目安とすることにしたようです。またJRの方は長大路線の場合、運転系統などを元に区切った「線区」で基準を設けていますが、国土交通省の方では国鉄末期と同じ「路線」単位で基準を設けています。
貨物物流について 貨物の検討会ではJR貨物や、貨物に線路を貸している旅客JRだけでなく、JR貨物に荷物の輸送を任せている、運送会社も交えての検討会となりました。線路を貸している側、そして顧客側の要望を取り入れた要望の中で、災害強化、大型貨物への対応、貨物新幹線の検討などが組み込まれました。
貨物鉄道は需要があるものの、それらを活かせる状況になっているとは言えません。そのため、今後は需要を活かせるような貨物鉄道の在り方を考えていくことになりそうです。
ちなみに国土交通省では運賃に関する検討会も行われていますが、こちらに関しても内容が出たら紹介しようと思います。
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