名古屋の西側の改良妄想その1-近鉄の増発ー - 鉄路の星 公式ブログ
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名古屋の西側の改良妄想その1-近鉄の増発ー

 こちらではまだ記事にしていませんが、名鉄名古屋駅の4線化、地下鉄の駅の新装等が行われることが今年春に公式発表されました。名古屋地区はこれからどんどん鉄道が便利になっていくようです。名古屋駅より西側ではささしま地区の再開発や戸田や春田、蟹江などの住宅開発が進み鉄道利用客は増えています。しかしながらこのエリアにかんしては今のところ改良については公式発表されていません。計画としては地下鉄の建設と、JR線の整備、JRささしま駅設置などありますが実現はしなさそうです。
 そこでこのブログでは3回にわたって名古屋の西側の路線改良について考えてみます。第1回は近鉄の増発です。こちらが一番費用が掛からず現実的です。
 近鉄名古屋線は全線複線で、ボトルネックとなるところは3か所しかありません。1つは中川短絡線のところで、ここが平面交差となっている点です。しかしながらこの中川短絡線を通る列車が毎時最大3本しかなく、この区間は伊勢中川に向かう列車も名古屋冨吉間に比べて少ないのでさほど問題になりません。次は米野から戸田までの準急通過駅は3両しかホーム長がありません。従って朝夕のラッシュ時の4両または5両の準急を普通として折り返したり、急行を普通として折り返したり、もしくはそれらの逆をしたりすることができません。また緊急時にも普通として折り返せる列車が限られます。もう一つのボトルネックは名古屋駅の配線です。ペイントで作った近鉄名古屋駅の配線図をご覧ください。
近鉄名古屋駅
 わりとシンプルな配線となっています。そのためダイヤ作成時には制約がかかります。
・1,2番線への到着と3,4,5番線からの発車が同時にできない。
・3番線からの発車と、4,5番線への到着が同時にできない。
特に2つ目の制約が原因で名古屋駅前で信号待ちになることがあります。

下の図の灰色の線路は実在しない線路で、これを引くことにより近鉄は輸送力を増強できるかどうか検討していきます。
近鉄名古屋駅 改良

①トンネルのところに3本目の線路を引く
 ここでは省略しましたがトンネル出たところはすぐ引き込み線となっていて車両の整備を行っています。そのため引き込み線と名古屋駅ホームの間にもう一本線路を引きます。この線路は回送専用ではなく、名古屋行き列車が4番線5番線に入線する際も使用します。
20190626_231956250_iOS.jpg
 但しトンネルを出たところに電気設備が置いてあるのでこれを移設しないといけないので難しいと思います。
②渡り線を増設する
 3番線から2番線に向かって渡り線を引き、3番線から発車するときに使用します。これにより3番線発車と、4番線または5番線入線が同時にできるようになります。朝ラッシュの場合、4番線に急行や準急が入ることがあるので渡り線設置は効果が大きいと思います。夕方は急行発車のために特急が待つことがありますので、こちらは渡り線設置により解消されます。
20190628_113054655_iOS.jpg
 しかし2番線と3番線の間には柱があります、この柱を削らずに設置できるかどうか気になります。
③準急通過駅のホーム延長
 先程書きました通り、名古屋蟹江間の駅は準急が通過するためホームが3両分しかない駅があります。しかしこの区間は利用客が増えてきているので4両対応にします。これにより普通列車の定員増加になるだけでなく、4両の準急を普通として折り返したり、4両の普通を準急として折り返したりすることができます。




 西側の人口が増えた今、近鉄名古屋線の愛知県内も通勤利用客が再び増えています。そのため改良してもよいかもしれません。本当は「新たな路線を」と言いたいところですが、お金の問題もあり、いつまでも人口が増えるわけではないので既存の近鉄名古屋線を活かす方法を考えてみました。近鉄の場合三重県からの長距離通勤輸送もあり、大阪からの特急もあるので両立が難しいですが、待避駅も多いのでもう少し輸送力増強は可能なようです。次回は計画されていた地下鉄新線の話をします。



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