鉄道の場合は3月にダイヤ改正があり、その際に新型車両の投入と、新型に置き換えられた旧型車両の引退という印象がありますが、今年は秋に車両が引退しています。
キハ281系 キハ261系の追加投入で「スーパー北斗」の主力キハ281系もついに運行終了となりました。1994年から28年の運行に幕を下ろします。なお国鉄型でかつて「北斗」として走っていたキハ183系より半年先に引退することになりました。ちなみに今年春に定期運用を一旦中止したキハ283系は来年春にキハ183系を置き換えるために定期運用に復帰。そしてキハ183系は完全引退となるようです。このためかつてJR北海道エリアを130キロで運転していた気動車特急の勇姿はまだまだ見られることになります。
415系鋼製車・713系 西九州新幹線開業に伴う長崎本線電線撤去、鹿児島線日豊本線のダイヤ見直しで通勤車両が余剰となったため引退することになりました。後継車両を製造していないものの80両近くが一気に廃車になることになりました。なお211系と外観が似ているステンレス編成はまだ活躍中で、関門トンネルの運用を中心に入っている模様です。
これとは別に宮崎地区の713系も4編成中2編成が休車のようです。こちらは運用復帰の可能性はあるようです。
783系通勤編成 783系のうち、かつてかもめとにちりんで使われていた通勤編成(両端が非貫通の先頭車の車両)4編成中2編成が大分に回送されました。通勤編成9編成は2021年3月に定期運転を終了し、2021年4月から2022年9月までに5編成が廃車になって、4編成は代走用として運用を続けていました。これとは別に昨年夏、みどり編成1編成も浸水の影響で廃車になっています。しかしながら西九州新幹線開通等の影響で783系の運用も減ったためみどりハウステンボス編成5編成ずつを残し、代走用で活躍した通勤編成はさらに活躍の場が狭まりそうです。大分に行かなかった2編成は臨時用として活躍しそうですがこれもいつまで続くか注目されるところです。
近鉄1000系 昨年夏のダイヤ改正で大阪線で余剰となっていた3両2編成(2430系)がこの秋に名古屋線に転属となり、代わりに100系3両2編成が廃車となりました。残る1000系は3編成となります。ちなみに奈良線京都線系統では8000系3両2編成が昨年夏から休車となっていますがこちらに動きはありません。
この秋は2形式が廃止、2形式が運用大幅縮小となりました。特に415系と713系は予想外との声が広がっています。来年春は85系気動車の定期運用撤退が決まっていますが他の車両も引退があるかもしれません。特に2021年以降は減便または減車によって、車両が余った際に最も古い車両を引退させる形が増えています。従来は新車投入と交替で引退していたので新車投入時期の発表の際にある程度引退の予想はつきましたが、新車投入のない形での引退の場合事前の予想はつかないので各地区の最も古い車両に関してはいつ引退してもおかしくないと思っていていいと思っています。
スポンサーサイト
コメント