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JRのインターネット予約の連携

 最近のJRは新幹線や特急の予約をインターネット化さらにはチケットレス化する動きが出ています。4つのJRが独自にサービスを展開していてわかりにくいという意見も散見しますが今後はこの問題が解消する方向にあるのではないと考えています。その根拠は交通系ICカードの相互利用の背景から見ていきます。

 2001年からSuicaが使用可能になり、その後ICOCA、TOICAなどが使用可能になったが初めのうちは提携した鉄道会社間でのみ相互利用が可能でした。つまりICカード毎に使える範囲が異なった。ところが2013年から全国で主要10のICカードで相互利用が可能になりました。さらに2021年からは定期券限定で、JR3社のエリア間で跨いで利用可能になりました。一方でポイント等は、SUICAエリアではSUICAのみICOCAエリアではICOCAのみつけるなどして、鉄道各社は自社ICカードを発券して利用してもらおうと取り組んでいます。

 ネット予約も同様に各社のサービスが相互利用可能で、ポイント等や割引で差別化する方向になる傾向があります。例えばJR東日本の駅ネットは東日本北海道エリアでは割引切符が発売されるが他エリアの列車も割引なしで予約でき、他エリアの駅でも一部割引切符を除き発券できます。
 e5489は西日本四国九州エリアの列車は割引切符が予約できるが東海エリアの列車は無割引で予約できます。発券は西日本四国九州エリアだけではなく、東京上越妙高間でも可能で、東海エリアの列車の発券は東海管内の駅でも可能です。九州のインターネット予約も西日本、四国エリアも対象としていますが、九州管内の特急新幹線に対してはe5489よりも安く予約できる仕組みです。
 なおエクスプレス予約・スマートEXも九州新幹線、みずほさくらも対象となり割引切符も発売開始しています。発券対象は東海道山陽九州新幹線各駅とJR東海JR西日本の主要駅になります。

今後の展望
 今後は東日本の駅ねっと、西日本のe5489を中心に全国で発券、全国の列車で予約できるようになることが望みます。特に東海管内でもe5489を使用した割引切符の発売や、東海エリアでe5489で予約した切符が、他社の特急列車を含めて買えるようになることに期待しています。もっと言えばe5489とエクスプレス予約の統合はあり得るのかもしれません。e5489ではJR東海の特急と東海道新幹線の取り扱いを無割引ではじめ、エクスプレス予約は九州新幹線の取り扱いを開始しました。またJR-WEST会員はe5489だけではなくエクスプレス予約の会員にもなれる制度となっています。東海と西日本は新幹線と特急の乗り入れが多く、国鉄民営化後初の共同開発(285系サンライズと700系)を行うなど協力的な取り組みも多いですね。インターネット予約関係でもより連携を取る可能性は十分にあると思います。
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