4月1日に近鉄の運賃改定があり、三重県北部では、元JRが安かったのが近鉄とJRの運賃の差が広がりました。三重県中南部(津〜松阪〜伊勢市〜鳥羽)の相互利用ではJRの方が安くなりました。(津から伊勢市の相互利用は近鉄のの方が10円安いです)伊勢鉄道を含む区間では近鉄の方が安いもののJRの4枚回数券を使えばJRの方が安くなるほか、土休日は2620円の青空フリーパスを名古屋〜鳥羽まで(伊勢鉄道経由・亀山経由いずれも可)で利用できます。
JRの方が安いためJRを利用する人が増えそうですが混雑も懸念されます。そこで筆者が考えられるJRの対策を書いていきます。
現状を維持する あくまでもJRはこれまで通り安さを重視して現状を維持する場合が考えられます。ただし、この先利用が増えると対応できなくなる可能性があります。
料金を改定して設備投資する JRは北部の特定区間運賃の設定や、伊勢鉄道を跨ぐ区間での格安の切符を発売していますが今回の値上げで、近鉄に負けない程度に値段を上げることが可能です。自社独自設定の運賃であり、国交省の認可も不要なので改定は容易です。
ただ青空フリーパスはJR名古屋地区でやっているので三重県の都合だけで値上げもできず、フリーパス区間の変更という対応をすると区間外となったところで取り逃してしまいます。
値上げした分、乗務員や車両整備士、車両を多く配置して増発増車をする選択肢も取れます。関西線に関しては値上げして複線化費用を回収する選択肢もあるかもしれません。
今後はJRが積極策を取り近鉄は守りの策に入るのか? 近鉄の値上げでJRには「これまで通りの安さで勝負する」または「近鉄より安い状態を維持しつつ、値上げ分で増発増車してサービスを上げる」という選択肢を持つことになりました。近鉄は基本的に今の本数・両数を維持しつつこれ以上JRとの運賃差をつけないことが条件になるので、JRの方が積極策を取りやすい状態かもしれません。
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