JR東海は2023年3月に燃料電池や蓄電池を使用した車両の実用試験をすることを発表しました。なお、燃料電池や蓄電池を使用した車両の運転開始はまだまだ先の予定です。
投入先は? ただJR東海の場合国鉄型のキハ40系や、民営化直後に製造されたキハ11は2016年に置き換えが完了しています。次に置き換えを迎えるのがキハ75とキハ11ステンレス車で1993年から1999年に製造されています。ただし、快速みえは時速120キロ運転を必要とするので燃料電池車屋蓄電池車は向いてなさそうです。また勾配が多い路線でも不向きです。
JR東海管内で向いていそうなのは高山線の岐阜からと太多線の多治見までと、紀勢線の亀山から参宮線の鳥羽まで、そして名松線です。よって美濃太田に所属するキハ75や名松線キハ11ステンレス車の置き換えに使用されるかもしれません。
電化路線への投入 今後は電化路線で、架線撤去して燃料電池車や蓄電池車を投入する形もありえます。1999年に製造された313系を置き換えるタイミングに一部路線を非電化するという案でしょう。架線撤去の候補になりそうなのは飯田線、身延線、赤坂支線ですが、いずれも特急車両または貨物の乗り入れがあります。
飯田線の場合飯田以北は特急の運転がありません。とはいえ勾配がある路線なのでここに向いているのはキハ25などの従来型でしょう。燃料電池車や蓄電池車を紀勢参宮線に投入して、キハ25が飯田線に転用されるパターンは考えられます。
非電化路線の輸送量増強 個人的に考えられると思っているのが、純粋な増発目的です。中でも太多線や紀勢線の津から参宮線の伊勢市までは途中駅も含めて利用者が増えつつあります。自治体なども高齢者の鉄道利用を推進していて、JR東海が駅の段差解消を進める形で自治体の動きに答えていることが理由として挙げられます。今後とも、高齢である沿線利用者が使うのであれば安定した需要が見込めるので輸送量増強は考えられると思います。
特に美濃太田のキハ75引退時に美濃太田に新車が入る場合、同時に輸送量増強を図る可能性がありますね。
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