国土交通省によりますと、1日利用客が4000人を下回る路線で、鉄道事業者が自治体との存廃協議をしやすくするために方針を固めました。昨年の夏の国土交通省方針では1000人を下回る路線のみでしたので、今回1000人以上4000人未満の路線が対象に入ります。1000人以上4000人未満の路線は地方私鉄の路線の多くも含まれるのでJR以外からも存廃協議が盛んに行われる可能性があります。ただし今回はJRの赤字路線に絞って話をしていきたいと思います。
JR四国も見直し 1990年からこれまでJR東海とJR四国では赤字路線の廃止がありませんでした。そして存廃協議を進めていなかった2社でした。しかしながら昨年夏に国土交通省が方針を決めてからJR四国も赤字路線の存廃協議を始めたいと明かしました。現時点では具体的な話し合いには進んでいません。
JR東海は? JR東海区間では利用客1000人を下回る路線は名松線のみでした。国土交通省の方針発表を受けて名松線の存廃協議を行わないとJR東海が発表しています。JR東海には利用客1000人以上4000人未満の路線が5路線あり、身延線・飯田線・高山線・紀勢線・参宮線です。今回の国土交通省の協議対象路線拡大を受けてJR東海が存廃協議を行うか注目です。
日本の鉄道は縮小へ進むかも JRのローカル線、地方鉄道が一気に廃止になる可能性が出てきました。また廃止協議に入らないとしても本数の削減が続く路線は多数存在します。今は利用客4000人を超えていても、人口減少や高速道路整備による他の交通手段への移転で利用客4000人を下回るようになる路線も出てくるでしょう。あるローカル線が廃止になればそのローカル線に接続する別の路線の利用者も減り、その別の路線も本数が削減される場合もありえます。
新幹線だって例外とはいえないでしょう。並行在来線(三セク路線)や新幹線・並行在来線と接続するローカル線も存廃協議に入ってくる可能性があります。並行在来線や接続するローカル路線廃止の影響で利用減少は考えられます。新幹線もの廃止は考えにくいですが利用減少に伴う減便はあり得るでしょう。
この存廃問題は来週に詳しく取り扱います。
スポンサーサイト
コメント