関西線に211系が復帰 - 鉄路の星 公式ブログ
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関西線に211系が復帰

9月29日に中日新聞から関西線にロングシートの211系を一時的に投入すると発表しました。混雑緩和のための暫定措置で、12月には315系に置き換えられます。

背景は「利用客増加」
211系は2022年3月に315系中央線投入に合わせて関西線から撤退しています。関西線をスピードが出せる313系に揃えることで、駅間の所要時間を短縮、八田駅と春田駅を区間快速の停車駅に追加するものの名古屋〜桑名の通しの所要時間はほとんど変化させませんでした。結果的に211系は関西線の運用には基本的に入れないダイヤとなっていました。今回の211系投入によるダイヤ変更はありません。スピードが出せない211系でも運用できる列車に限定的に入ることが考えられます。

一度撤退したスピードが出せない車両が再び活躍することは稀です。今回は関西線が4月いこう利用客が急増していることへの措置だとJR東海は説明しています。JR東海もここまで利用が増えることは想定外だったのではないでしょうか。


どの運用を置き換える?
今回投入するのは1運用分のみです。
考えられるのは朝、わずかに残る2両編成の運用への投入です。名古屋7時半ごろに発車し、8時半ごろ亀山着、折り返しで9時半に亀山を出て、10時半に名古屋に着く運用が2両ですが、これが4両になれば朝は全て4両となります。夕方も投入とありますが、深夜帯の2両編成が数本あるので一運用分を置き換える可能性はあると思います。
他には313系4両で運転する列車の置き換えです。現在、朝夕の関西線は313系4両の運転が中心です。この運用のうち1運用が211系に置き換わるかもしれません。

315系4両をさらに関西線に投入することが確定
冒頭に書きましたように、今回211系が入りますが、冬には315系に置き換わります。このため315系4両がさらに関西線に投入されることが確定です。今年度は315系4両が10編成投入されますが全て関西線になる可能性もあります。
この場合313系の2両と4両が他線に転用されます。


中央線は315系統一間近
中央線でも車両運用に変化がありそうです。8両固定編成は現在21編成が中央編成運用中(1編成がバッテリー日本車輌入り、1編成が営業前試運転中)で、中央線は22運用中21運用を315系で担当できるようになりました。現在営業前試運転中の1編成が運用入りすれば22運用全てを315系で回せます。ただし予備はありません。

秋からの投入スケジュールの予想
とはいえ、この秋以降順調に315系4両が投入されれば中央線に使用することが可能です。4両編成を使用することで中央線で予備を確保した上で完全に315系に統一することが可能です。10月〜11月に製造されるであろう315系4両が12月まで関西線に入らない理由として推測します。12月ごろに3編成目を投入すれば中央線用に2編成(実際は8両1編成と見立てて運用)、関西線用に1編成投入することが可能になり、211系を置き換える、という想定です。
中央線の場合、最終的にはバッテリー搭載を終えれば23編成体制になるので8両23編成のみで22運用を賄う形になると見込まれます。この際、暫定的に中央線に入った4両2編成は関西線の315系運用増加に回せます。

さらに先は
やはり2024年は中央線と関西線は白紙改正となりそうです。中央線は315系統一に伴うダイヤ改正となり、関西線でも313系が一部315系へ置き換わることになります。
また2024年こそ、両線が313系と315系の性能に合わせた(313系と315系は同性能)ダイヤになるので増発が多少可能になります。関西線では4両運転する列車がさらに増えそうです。

一方で今年度の315系が全て関西線に投入される場合は、東海道線名古屋地区への投入は来年度以降になります。今年度は関西線からやってきた313系が311系を置き換えることになりそうです。
余談ですが来年春は名鉄の値上げがあるので、名古屋の郊外鉄道事情が大きく変わるほか、名鉄の値上げが東海道線や武豊線等へ影響を与える可能性が高そうです。


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