N700系の置き換え - 鉄路の星 公式ブログ
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N700系の置き換え





 これまたtwitterでも何回か自分の推測について書きましたがここで改めてまとめてみます。東海はN700Sを来年度から3年かけて40本作ると発表しました。年12~14本のペースとなります。700系はN700Aですべて置き換えるのでN700S登場で引退するのはN700スモールAです。700系最終編成がが2004年製なのに対して営業車のN700は最古編成が2007年製。3年の差が3か月に縮まりました。その理由を添えて今後の動きについて推測します。
鉄道車両の寿命は走行距離で決まる
 新幹線の老朽化はトンネルの出入りによる車体の膨張と縮小の繰り返しが原因です。そのため走行距離が長い列車ほど傷みやすいです。したがってのぞみ運用についている車両はこだま運用についている車両より早く傷みます。
700系までの車両の歩みとN700系の違い
 これまでの車両は投入後はすぐに山陽直通の「ひかり」または「のぞみ」の運用につき、次は新大阪行き「のぞみ」の運用にも入り、7,8年後に新型車両が入ると、山陽直通便から徐々に撤退して、次に定期「のぞみ」から撤退して20年ほどで完全引退する例が多くありました。N700系も投入後はこれまでの車両と同じ歩みをしましたが、N700A投入後はN700系もN700Aと共通運用になったので、山陽「のぞみ」運用も担当することになりました。特に西日本の車両は博多への入庫と走行距離の調整の関係で「のぞみ」運用優先で走っています。
一方新車が「こだま」に入る
 N700系とN700Aが共通運用になった関係で、「こだま」にも最新型N700Aが入ることもあります。投稿主は製造後すぐのN700Aが「ひかり」として運用されているのを見たことがあります。これまでの車両は投入後すぐは「のぞみ」専用車だったのとは対照的です、走行距離も短くなっています。
N700系は短命、N700Aは長命
 準新型であるN700系と最新型であるN700Aが共通運用になったためN700系とN700Aは他の車両とはことなる歩みをしてります。結果としてN700系は他の車両より短命となり、N700Aは長命になりそうです。N700Aは13年から製造されたのでリニアが入る2027年まで全編成がもつとみています。一方N700系はこれから年12本以上が置き換えられます。投入時は年16本ペースで5年間計80本投入しました。ほぼ同じペースで置き換えが進みますが、微妙に少ないので6年かけるかもしれません。その場合2026年に引退します。
 気になるのは西日本のスモールA、N編成です。西日本は500系を置き換えるべく年8本を2007年度に投入してそのあと3年で残りの8本も投入しました。半数が最古参で先ほど書いたように「のぞみ」運用が多いです。そのため相当N700系のなかでも傷んでいると思います。
東海から西日本への譲渡
 東海はなんどか西日本に車両を譲渡しています。これは最古参車両を東海道新幹線から撤退させるためのものです。今回も西日本のN700スモールAを置き換えるべく譲渡の可能性もあります。西日本は在来線や北陸新幹線の車両投入も予定していて、N700Aの置き換えについてはまだ決めていません。しかしこのまま古いN700スモールAが東海道新幹線に残ると、東海道新幹線でトラブルが起こるかもしれません。事実台車事故をはじめ、あのころトラブルが目立っていたのは西日本の初期車でした。そこで状態の良いN700スモールAまたはラージAを譲渡するかもしれません。

 いよいよN700をN700で置き換える時代が来ました。そしてN700を撤退させるためにN700を譲渡する日はくるでしょうか?来週は西日本の新幹線についてまとめたいと思います。これもTwitterでかいた内容と被ると思います。




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twitterとFC2動画、ニコニコでも活動しているいとなみです。またいとなみという名前で学生向けのブログも取り扱っています。そちらもよければ見てください。

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